2003年 デザインを通じて社会貢献の意味では思いで深い仕事に鎌倉のナディアがあります。大正時代にたてられた木造民家をリストランテにする仕事だったのですが、ロケーションを見た時に、これからのレストランの理想を感じました。都会のレストランでは顧客はドア一枚で日常との切り替えをしなければならない無理があります。物件の環境は古い鎌倉の車も通れない袋小路です。日本人には茶室のにじり口や縄のれん、神社の門の框など目的迄の経過に、またぐ、くぐる等の動作で気持ちの切り替えをする文化があります。この店は、この袋小路を散策するだけで充分に切り替えは出来てしまう。 後は町並みに影響しない外観を保つ事と建物の持つ雰囲気を壊さない事。すなわちデザイナーは主張しない事だと確信しました。偶然でしょうか、ミラノのデル・ペスカトーレのシャフ、ナディアさんにちなんだこの店はそのシチュエーションもペスカトーレに似ています。民家再生の成功例でもあると思います。地の食材を活かしたシェフのスキルと一緒に楽しんで頂けたら幸いです。
これからの理想のレストランの想いを昨年料理通信0号( 残念ながら非売品です。で取り上げて頂きました。
右の写真はミラノ郊外のリストランテでナディアさんご夫妻と私です。美味しかった・・・。
又、ここで古材の販売を通して古材再生問題に取り組む、長野の山翠舎夢蔵の山上浩昭さんのURLを紹介します。 http://kozai.jp/
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